「笑顔で楽しむ」ってどんなこと?
みなさんは日々の暮らしを笑顔で楽しんでいらっしゃいますか?
「充実しててめっちゃ楽しい!」
そんな人もいれば、仕事や勉強のストレスでなかなか笑顔になれなかったり、あまりにも忙しくて楽しみにしている趣味の時間を取れなかったりで、「そりゃ、毎日楽しく笑って過ごせたらいいけど、いろいろあって大変なんだよー」という方も、もちろんいらっしゃるはず。
確かに人生、イージーモードで進むなんてレアケースですよね。
そこで今回は、笑顔で楽しむコツやその手がかりを、先人や偉人たちの言葉から少し学んでみませんか。
「笑い」や「楽しい」にまつわることわざや格言
先人たちが残したものといえばことわざや格言がまず思い浮かびますが、日本ではおなじみの「笑う門には福来る」の他にも「笑顔は世界の共通言語」や「笑って損した者なし」、「笑いこそが最高の美徳」などなど、笑いや笑顔をポジティブに捉えた教訓は古今東西を問わず数多くあるようです。
どの言葉にも共通して言えるのは、笑いや笑顔は人生に良い影響をもたらしてくれるということ。実際、医学の世界でも、笑いが健康に様々な効能を与えるのではないかと研究が進められている、といった話も最近ではよく聞かれるようになりました。
「笑いは消化を助ける。胃散よりはるかに効く」という言葉を18世紀のドイツで活躍した哲学者イマヌエル・カントも残しているそうです。現代医学が目下研究中の内容を1700年代に気づくなんて! やはり聡明なカントには先見の明があった(?)ということかもしれません。
渋沢栄一 チャップリン 夏目漱石
新一万円札の顔に採用されることが決まっている渋沢栄一は、このように言ったとされています。世の中を上手に渡って生きながら目的を達成するためには「楽しむこと」がまず必要だと説いた渋沢栄一が、現代日本経済の礎を築いたというのは、なんとも説得力を持って聞こえるエピソードですね。
そうかと思えば……
喜劇王と呼ばれるチャップリンは、こんなふうに考えていたのだとか。
笑いで人を楽しませ、喜びを与えることに生涯を捧げた、いかにもチャップリンらしいこの言葉。彼にとって「笑い」がどれほど大切なものだったのか、ひしひしと伝わってくる強烈な一言ですね。チャップリンの言う無駄な1日をこれまでの人生でいったい自分は何日過ごしてきただろう……なんてちょっぴり反省モードに突入してしまいそうな気も(笑)。
渋沢栄一が楽しむことを生きる手段として捉えていたのとはむしろ真逆で、チャップリンは楽しむことを目的として考えていたように感じられるのも、非常に興味深いところです。
1907年に発表した『虞美人草(ぐびじんそう)』の中で、夏目漱石はこんな言葉を登場人物に語らせ、好感や笑いを誘う態度や言動に秘められた力について触れています。
確かに、気まずい状況で、ちょっとしたユーモアが場の空気をほぐしてくれたという経験のある人も多いのではないでしょうか。その辺りを計算してこなす人は(中には天然でやっちゃう人もいるかもしれませんが)、ちょっとしたヒーローですよね。
夏目漱石って案外、したたかな策士だったのでは……なんて思うのは、ひねくれた見方でしょうか。
変化球? 逆転の発想?
なるほど! 苦しいからこそ、むしろ幸せになるために笑っちゃおう、と。これは逆転の発想とでも言うべきでしょうか。ちなみに人間以外で「笑う」ことが確認されている生き物は、哺乳類のうちのごくわずかな種だけだそうなので、あながち間違いとも言えない??
ちなみに『幸福論』という本を著したフランスの哲学者アランことエミール=オーギュスト・シャルティエは、こう言っています。
これぞまさに逆転の発想ですが、笑っていたら幸せになる感じは、なんだか分かる気がします。「笑う門には福来る」にも通ずるものがありますね。
まとめ
ここまで先人たちの「笑い」や「楽しむ」などについて見てきました。
古代ギリシアで活躍したソクラテスも笑いやユーモアについて深く考えていたそうで、誰もが笑って楽しみたいと思うのは大昔から変わらないことなんですね。
ちなみに(この記事の中の人が)今回出会った中で「楽しみは後回しにしてはいけない」という言葉がとっても刺さりました!
楽しいことは今すぐにでも始めるべきだという教訓を胸に、今日からめいっぱい楽しんで、新しいチャレンジに励もうと気持ちを新たにしているところです。
みなさんは人生を笑顔で楽しむ秘訣や座右の銘などをお持ちですか。
この記事の中で何か参考になる言葉が見つけられたら幸いです!
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。
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