【5IVE PEOPLE】部署を超え多様なキャリアを築いてきた6年間の喜びと苦悩。そしていま見えてきた展望とは。|室井希実
トレーナー、店舗責任者、リクルーター、デザイナー。ファイブグループには店舗でもバックオフィスでも多くの業種があります。しかし今挙げた4つすべてを経験している人は彼女以外にいないかもしれません。高卒新卒6年目、24歳。様々な経験を積んできた室井さんのキャリアと想いに迫りました。
小学生から声優を志望し綿密な進路計画のもと高卒でファイブへ
ファイブグループには高校を卒業して新卒で入社しました。
元々アニメが好きなこともあって、小学6年生の時から地元を出て声優をやる!と決めていたんです。高校を選ぶ時点で、声優養成所に行くにはお金を貯めないと、じゃあお金を貯めるためには一時的にでも就職しないと!と考えて就職に有利な商業高校を選びました。
いざ就活を始めた時、演技の幅が広がるような仕事はなんだろうと考えたら、いろんな人と関われる飲食業がいいなと。
飲食の求人票を見ていく中でファイブの創業理念だった「関わる全ての人が楽しくなる環境をつくること」という文言を見つけました。私の中で「仕事=楽しい」が結びつかなかったので、どういうこと?って思いながらも惹かれてしまって。夏休みに実際に吉祥寺の店舗を見学させてもらったんですけど、働いてる人がみんな楽しそうだったんです。
そこでご飯を食べさせてもらったり、ちょっとした業務を体験させてもらったり。そういうのがすごく楽しくて、もうここにしようと決めました。
一応その後、光藤さん(事務所本部長)に面談をしてもらったんですけど、緊張してたら「内定のつもりでいるんで」って言われて(笑) びっくりしながらもあれよあれよという間に入社しました。
高卒の就活は原則1人1社ずつしか受けられないんですが、店舗見学でファイブの雰囲気は掴めていたので、あまり迷わず決められました。
実際に入社してみて、創業理念とのギャップは本当にありませんでした。
もちろん仕事だから楽しいことばかりではないけど、それでもみんな根本に”楽しい”があって上の人たちの考えもブレないから、ファイブという会社は続いてるんだろうなって働いていても思います。
同期はほぼ大卒の人ばっかりなんですけど、社宅で5、6人で同じアパートに入って、研修もみんなで朝起きてみんなで行ってという時期があったので、あまり年齢関係なく”同期”って感じにすぐなれて安心しました。
店舗責任者として壁にぶつかりつつ様々な業務に挑戦していくことに
最初に配属された『千葉っ子ダイニング ペコリ』から『津田沼っ子ダイニング ペコリ』に私ともう1人の社員さんが同時に異動することに。その社員さんが店長になったんですが、その人が辞めることになって「次誰が店長?」みたいな雰囲気の中で、「できるかな…」って不安にはなりつつも私が断ることでゴチャゴチャするくらいなら「やります!」って飛び込んでみました。しばらく頑張ってはみたんですが、最終的に私自身が人間関係でしんどい、辞めたいってなってしまったんです。
そんなタイミングでまみさん(とりとん事業部SC)が『千葉っ子居酒屋 旨串とりとん』で飲もうよって声をかけてくれて。その日ちょうどヘルプであつしさん(とりとんのベテランエース店長)が入ってたんですけど、まみさんが「あつしさんがきみちゃんと働いてみたいって言ってたよ」って言ってくれたんです。
その言葉が本当に嬉しくて。その時の私は自己肯定感が完全に無くなっていたんですけど、こんな私と働きたいって言ってくれる人もいるんだって感動しました。
あつしさんについてはすごい人だということをいろんな人に聞いていたので、自分の成長のためにもあつしさんのいる『吉祥寺っ子居酒屋 旨串とりとん』に異動したいと希望を出して。そしたらありがたいことに当時のBDFも動いてくれて、2022年の4月に吉とりに来ました。
去年の3月、あつしさんが抜けないといけなくなって私が店長を引き継ぎました。でも私が喉を壊してしまって手術をしないといけなくなって、4月に社員になったかほさん(元ベテランアルバイト)に店長をお願いすることになりました。
結果的に店長職を急遽お願いする形になってしまったんですけど、おかげで吉とりは落ち着いたので心から感謝しています。
現在は吉とりの仕込みとバックオフィス業務がメインです。
喉を壊した時に、一旦辞めて他の会社の事務とかやってみようかな…って思ってたら「ファイブにも事務所はあるじゃん」って提案されて。
リクルーターは去年からやらせてもらってます。
のりさん(人材採用部 採用責任者)から「転職サイトが主催する高校の先生たちとの名刺交換会があるからきみちゃんも来てよ」って声をかけてもらって、青森と秋田に行きました。
名刺交換会では高校の先生たちに対してのりさんがファイブの会社説明をして、「上京する時に引っ越し代は出るのか」とか「実際働いてみてどうだったか」といった先生たちからの疑問に私ともう1人がお答えするという感じでした。
それと同時に今は愛さん(A研事業部デザイナー)の下でメニューや装飾のデザインを学ばせてもらってます。
それぞれのキャリアで積んだ経験と実績
とにかくお客さんとの関わりが楽しくてファイブを続けているくらい、私の中では接客が軸なんです。お客さんから「きみちゃんがいるから今日来ちゃった」とか言ってもらえることがめちゃめちゃ嬉しいですね。
あとは私がトレーニングした子がお客さんに名前を覚えてもらえたりとか、「この子はこれくらいできるかな」って教えて期待以上だったりすると「自分のやり方、間違ってなかったな」って実感できます。
リクルーターとしては、最終面接を控えてる子と一緒に店舗見学に行ったりするんですが、最終面接とかで話しやすかった人として私の名前を挙げてもらえた時は嬉しかったです。もうほぼ決断をしてもらってるとはいえ、内定者として新しい仲間が1人加わってくれる一因になれているとしたら少しはのりさんとみやまいさん(人材採用部)に恩返しできてるのかなと。
私自身は何もできない人間だと思っているからこそ、なんでもできるようになりたいという想いで色々なことに挑戦しています。もっともっと自分の知識や経験を増やしていきたいです。
周囲の人のおかげで薄まっていった自責思考
冒頭で話したように店舗責任者をやっていた時は人間関係がうまくいかないこともありましたが、その根本の原因はほとんど私にあったんだと今は思います。
チャレンジ精神を持って挑んでも、責任を伴った覚悟を決められていないので結局メンタルがキツくなって体も壊してしまうという結果になってしまうんです。
何かうまくいかないことがあると自分が全部悪いんだって矢印を自分に向けてしまうので、それで潰れてしまって。そんな自分と向き合うのが一番大変でした。
でもそんな考え方を変えるきっかけは周りの人がくれました。
ちょっとキツイなって時も、周りが先に「しんどいでしょ」って言ってくれるので徐々に「しんどいです」って言えるようになってきたんです。
自分だけで考えてがんじがらめになることは昔よりは減ったように思います。
大切なことを教えてくれた先輩たち
みなさん尊敬する先輩だらけです。
あえて絞るとしたらのりぴさんと愛さん。
のりぴさんは私が千葉ペコリで働き始めた時に、接客ってこんなに楽しいんだよって姿勢と行動で示してくれました。
お客さんが電話で「今日のりぴさんいる?」って聞くほどお客さんの来店動機になるような存在なんです。同じように私もお客さんを楽しませたいなって自然と思うようになりました。
のりぴさんが千葉でペコリからとりとんに異動したら店の売上げが100万単位で上がったっていう伝説もあるくらい(笑) でもそんなわけないじゃんって思わせないのがのりぴさんのすごさ。スタッフにも慕われて上からも可愛がられていたので、目標にしています。
愛さんには勇気をもらえました。
自分にない考えを提示してくれるし、承認と称賛をしてくれるし、ダメなところはダメって言ってくれる。それが積み重なって少しずつ自分に自信を持てるようになりました。
愛さんはすごい人だって噂を聞いてたけど、実際一緒に働かせてもらってみたらやっぱりすごい人。元々現場で働いていたこともあって、デザインについても営業にプラスにつながるためのこだわりが半端ないんです。
デザインのことだけでなく仕事との向き合い方とか上司との向き合い方とか、全般的に人生に必要なことを教えてもらってます。でもただ教えてくれるだけじゃなくて「ここ考えられるタイミングだよ」って促してくれるので甘えすぎず成長できるんです。
笑顔・正直さ・主体性が自分や会社の価値を高める
人前に出る時は基本的に笑顔でいようと思っています。
自分の不機嫌でその場の空気が悪くなるのが嫌で。わりと忙しいと焦りが出るタイプなんですけど、笑顔だけは忘れないようにしてます。
あとはイベントとかでもなるべく自分から挨拶をすること。最近は新卒の子たちにも私のことを認識してもらえるようになりました。
業務の中でスタッフと話すときに気をつけているのが最初から否定しないこと。仮に「それはちょっと違う」って思っても一旦受け入れてから自分の意見を言うようにしています。あと私の年齢的に年上の後輩が入ってくることも多いんですけど、絶対に上から言ったり先輩風を吹かせたりしないよう気をつけています。私は相手に敬語で接して、相手も私を年下として扱ってくれる方が気楽ですね。
リクルーターとして高校の先生たちと話すときはファイブについていいところも大変なところも素直に話すように心がけています。そこでごまかしても実際に入社してくれた人がギャップを感じてしまったら元も子もないですしね。
デザイン業務では自分から学ぶ姿勢を常に持って気づきを見逃さないようにしています。ファイブの言い方で言うと「居る」じゃなくて「在る」状態を目指しています。愛さんの言葉を吸収するためにも「気づき」を増やすためにもメモはしっかり取るようにしています。
お店と事務所をもっと近い存在に
自分の中でやっていきたいことっていうのは正直見つけられてなかったんです。
でも今年3月くらいに拓ちゃん(MJ-Fun事業部部長)から「きみちゃんの幸せって何?」って聞かれて。その時は全然思いつかなかったんですけど、最近やっと見えてきた気がします。
今後は女将として自分の喉に負担がかからないように禁煙店で働いて、のりぴさんに教わったように私と働く人に接客の楽しさを教えたいです。
そして接客楽しい!って人たちが集まった店をつくってF-1グランプリ(年間ランキングをもとに社内No.1の店舗を決めるイベント)で優勝したいです!
あとはお店と事務所がもっとつながれるような懸け橋になりたい。
事務所の人と関わる機会ができたことによって、店舗の人にはない考えを持ってる人もいるのがわかって面白かったです。逆に店舗は店舗独自の考えを持っているので、お互いにそれを共有できる場所がもっとあるといいなと思います。
事務所でこれができたらお店の負担も減らせるよね、ということをもっと話してみたい。
A研とB研ももっと一つになれると思います。ファイブはこれからもっと大きくなっていくだろうから、事業部を超えてつながれる壊れない何かが必要だと思います。
私自身、店舗と事務所両方でいろんな業務をしていく中で自分の視野が広がりました。今まで触れてこなかった考え方、在り方、人との関わり方を見られたのも良い経験です。
ファイブは”やりたいこと”が見つかる環境
ファイブは癖が強い人が多めですが(笑)、第一印象で合わなそうって思っても実際に関わってみると悪い人はいません。最初にリスペクトを持って接すればその人のいいところを見つけられるきっかけになると思っています。
ちょっと前の私みたいにやりたいことがわからないって人もいると思うけど、見つからなくても生きていけるし、ファイブで続けていれば絶対いつか見つかると思います。
見つからなくても見捨てる人はいないし、ゆっくり見つけていけばいい。ファイブはそれを受け入れて一緒に考えてくれる会社です。
人と関わるのが好きな人に特にファイブはおススメです。
友達増やしたい、でもいいので誰かと関わりたい人は一度覗いてみてください。
大変なこともあるけど、助けてって言えば助けてくれる人がいる環境です。自分のやりたいことを追求できる場所でもあるので、挑戦してみたい人はぜひファイブへ!
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