2024年1月、ファイブグループ総会にて今年の年間スローガンとして「全店伝説の繁盛店」が発表されました。

自主性とチャレンジを重んじるファイブグループでは、同じブランド内でも店舗によって独自の取り組みがあったり個性があるのが当たり前。

そこで！各事業部各店舗ならではのノウハウを赤裸々に聞き出してきちゃうこの企画！
連載シリーズ「伝説の繁盛店への道」！
第18回は「居酒屋いくなら俺んち来い。西船橋店」をご紹介！

店舗理念は『「瞬間」がかっこよく、憧れ、記憶に残る店』

ファイブには20歳でアルバイトとして入って、いざこい川崎、立川で２年ほど店長を務めてからいったん卒業したんです。そこから独立も考えたんですけど、店舗の立ち上げや経営のノウハウが足りないなと気づいて、スキルアップと自分磨きのために出戻りさせてもらって…2022年に西船橋店でカムバックさせてもらいました。

店舗理念は『「瞬間」がかっこよく、憧れ、記憶に残る店』です。
お客さんと対話できる時間は忙しいとトータルで5分くらい。ただそれ以外の僕達の声出しや立ち振る舞いなど、その瞬間でお客さんが「元気が良い！」とか「気がきく！」って思ってもらいたい。そういう想いが根っこにあります。
数秒で心を動かして、お客さんの心を掴みたい…何かに全力で取り組んでいる姿を見てもらって、お客さんに憧れてもらおうって気持ちでいつも営業に臨んでます。
そのおかげもあって、昔働いてた町田のお客さんがわざわざ足を運んでくれることもあるんですよ。めっちゃ遠いのに、本当にありがたいですね。

相棒と取り組む西船橋ならではの店づくり

僕以外に社員として働いてるのは、立川時代から一緒のしょーた君。僕の理念をしっかり理解してくれていて、信頼し合う、本当に頼れる相棒ですね。
立川時代からしょーた君はSNSでのDM予約の仕組みに取り組んでくれてて、それがすごい！DM予約のお客さんだけで月に100万くらい売り上げることもあるんですよ。一度、そのフォロワー対象のイベントを開いたら、100人以上も来てくれて、完全にキャパオーバー（笑）。
なので、やり方を工夫したうえで仕切りなおして、夏に開催した時には50人を目標にして60人くらいに集まってもらえました。

お店オリジナルの乾杯の掛け声も立川時代から続けてます。お店中のお客さんに「今日もお疲れさまでした」って声をかけて乾杯の音頭を取るんですけど、こういうのは半端にやるのが一番ダサいので、質をとにかく向上させて、何より自分たちから楽しむようにしてますね。
しょーた君は昔うどん屋さんで働いてたことがあるから、卍うどん（しょーた君はお店で卍リーダーって呼ばれてます）ってメニューも出してます。”しょーた君がつくったうどん”っていう、人を価値にしたこの商品が好評なんです。今では卍うどん目当てにちょい飲みしてくれるお客さんもいて、月に400杯出たことも！今ではすっかり目玉商品の一つになってます。

課題を乗り越え、掴んだ成果

以前は課題もありました。とにかく人手不足で、スタッポで最下位だった時期もあったんですよ。あの頃はみんな疲弊してたけど、いい子たちばっかりだから、営業には出さないように頑張ってくれてました。この状況を何とかしなきゃって、採用活動を進めてきました。　

求人媒体での募集もかけたのですが、それ以上に自分たちでのリファラル採用に力を入れていて、この人いいなってお客さんは、スタッフに連絡先を交換してもらってるんです。
お客さんから採用に至ったスタッフは、僕が店長になってから８人ほど。スタッフのだいたい半分だから、かなり多いんじゃないかな。店舗理念がまさに体現されたリファラル採用のおかげもあって、チーム作りが上手く回り出したし、みんな、もともとお店が好きな人だから質の高い営業にもつながっています。スタッポも回復して、今は平均４・５くらいは出してます。

実は以前、業態変更の話が出たこともあったんですけど、僕は「いざこい」であり続けたかったんですよね。それで、月あたり600万未満だったのを700万に伸ばして、10か月連続で前比超えも達成しました！

提供スピードで感動を与える

オペレーションで僕がいちばんこだわってるのはドリ場ですね。ドリンクの提供スピードは瞬間的なかっこよさに直結します。評価として数値化されにくい部分だけど、お客さんの心を掴むうえでは本当に大事！いつまでもドリンクが出てこない居酒屋って最悪って思われるじゃないですか。だから徹底してますね。

グラスの空いた音を聞き取るとか、お客さんのドリンクを覚えるとか、オンジョブトレーニングでは徹底してます。習得したベテランが新人の子たちにも教えてくれて…優先順位が高いって意識が店全体に浸透してますね。口を酸っぱくして言い続けた甲斐がありました。
おかげで、「ドリンクの提供がすごく早い！」って口コミでも書いてもらえて、お客さんを呼ぶ好循環につながってると思います。

育成のマインド

うちでは、かっこよく楽しそうに働くベテランたちがお手本になって、みんなを引っ張っていくんです。
基本、本人のやりたいことをやらせるのが一番だし、その子の成長にもつながるんですが、僕もしょーた君も叱るポイントは決めていて。礼儀、節度、上下関係を守れない場合、あとは他の人が大切にしていることをないがしろにした時にはしっかり言いますね。
互いにwin‐winにしたいし、みんなにちゃんとした社会人になってほしいので。

そういう方針で店づくりを進めてきた結果、お客さんや昔からいるスタッフさんの反応も上がり、「営業が良くなった」とか「辞めるつもりだったけど、やっぱ続けます！」って言ってもらえるようになりました。
しょーた君のうどんもそうだけど、スタッフのやりたいことをとことん引き出して、体現するのも店長の役目だって僕は思ってるんです。

逆に褒めるって…面と向かっては、しないんですよね（笑）アメとムチの、ムチ担当というか。ただ、「良くなったって店長が言ってたよ」って他の人を通して伝えてもらってます。このテクニック、できれば話したくなかったんで、ここだけの秘密なんですけど（笑）

スタッフの声

ももさん
シンプルに楽しいって感じながら働いてます！店長がやりたいことを明確に伝えてくれるから、目標設定を仲間と共有できてますね。
私は出戻りなんですけど、お客さんに「あ！　ももちゃんどうしたの、お帰り」って覚えてもらえてたのが、素直に嬉しかったですね。
はつ店長の素敵なところは、スタッフ一人ひとりをしっかりと見て、みんなの楽しいを考えてくれるところ。お世話になってます！

社員：中山さん（卍リーダー）
はつとは以前、立川でも一緒に働いてて、良かった部分をこっちでも引き継いでますね。例えばSNS。今現在1100人以上の人にフォローしてもらってます。
西船橋店の特徴はこいくるの中でダントツ元気がある！自信を持って言えるし、お客さんからもいいねって言ってもらってます。２時間って限られた滞在の中で、どれだけ印象に残せるかって考えると、すごく大事な部分ですよね。

僕が卍うどんを始めたのは、お客さんに自分の料理を提供したいって想いからなんです。昔うどん屋さんで働いてた時に、おばあちゃんのお客さんが「美味しい」って感動して泣いてくれて、料理で感動を生めるのを実感したから「お客さんにとって」を考えて、思いやりのある営業をするのが働きがいになってますね。

西船橋に来て感じた変化

周りを巻き込む原動力はやっぱり店舗理念だと思います。自分の理想をどれだけ理解してもらえるかに注力してきたおかげで、西船橋店に来てから、やりたいことの体現がかなりの精度で上がったって実感があります！
僕の働きがいはみんなが楽しんでくれてること。僕も本気で店舗理念を追求しているからやる気のない子じゃ絶対に務まらない店舗なので、その中で楽しんでくれてるのはありがたいです。
理念を理解してくれてる子は楽しそうに働いていて、そういうベテランさんたちが新人の子に憧れてもらえる存在になってるところがいいですね。

今、目の前にいる人の先にはさらに他の人もいて、そこにも笑顔や「楽しい」をつくっていきたいです。これから店舗責任者をやる人には、とりあえず動いて、自分のやりたいことを体現しようって伝えたいですね。

これから

今後の課題は、深夜でこいくるらしさを出していきたいですね。うちのお客さんって学生の人が６割くらいで、こいくるの他店舗とはだいぶ違うんですよ。
深夜はまだ空席もあって伸びしろなので学生さんに来てもらえたら…逆にチャンスだと思って挑戦していきます！
僕個人としては、スタッフに見た目が怖いって言われたことがあるので、いい笑顔を心がけてます（笑）

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