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いろんな意味で意外な冬の定番食材たち♪

一年で最も寒い季節に入りましたね。

寒さが身にこたえる一方、この時期だからこそおいしくいただける食べ物も豊富で、それを楽しみにしている方も多いのでは?

もともと冬の味覚じゃなかった いちご

いちごは元来、冬に獲れる果物ではありません。しかも、いちごが真冬の味覚として定着している地域は世界を見渡してもたいへん珍しいそうです。
ではなぜ日本でいちごが冬を代表する果物になったのでしょう?

一説によると、クリスマスシーズンにいちごのショートケーキが定番になったからだと言われています。

いちごのショートケーキがクリスマスケーキとして大々的に販売されたのは、1950年代のことで、生クリームを雪、イチゴをサンタクロースにそれぞれ見立てたのだとか。

さらにバレンタイン&ホワイトデーが、冬場のスイーツ需要を押し上げたこともまた「いちご=冬の果物」化を促進したと言われています。

江戸時代からあった⁉ハウス栽培

いちごは本来の旬が春のため、冬のあいだはもちろん露地栽培ではなく、ハウスの中で行われる促成栽培により収穫されています。現代の促成栽培に欠かせないのが、ハウス全体を覆う樹脂製のフィルム。当初はポリ塩化ビニルを用いていたことから「ビニールハウス」の通称で呼ばれるようになりました。現在は改良が進められ、ポリ塩化ビニル以外にも、用途にあわせて様々なプラスチック素材が使われています。

いちごだけでなく様々な植物を本来の収穫時期とは異なるタイミングで食卓に提供してくれるハウス栽培。歴史を紐解くと、なんと江戸時代!には既に始まっていたという記録が残されているのだとか。

江戸時代と言えば、もちろんプラスチックなんて存在していません。当時は油紙を利用して、気密性の高い小屋を作り、その中で炭を燃やして温度を上げ、促成栽培が行われていたそうです。

江戸っ子たちが、旬のものや初物を食べるのが大好きだったため、油紙のハウス栽培はたいへん盛んに行われていたようです。

タラバガニってカニじゃない?

冬を代表する海の幸として大人気のカニですが、①と②の写真、どちらが本物か分かりますか?

正解は②(ズワイガニ)。
①は、タラバガニなので、カニではありません。
「え、タラバガニってカニでしょ。①と②、どっちもカニじゃん」と、十中八九ツッコミが入りそうですが、生物学上の分類ではタラバガニはカニじゃないんです。

タラバガニはヤドカリの仲間

一見しただけでは、間違いなくカニ!と言いたくなるタラバガニ。ですが、よく観察すれば他のカニとは脚の数が違うことに気づかれるのではないでしょうか。
カニの脚(ハサミを含む)が5対(合計10本)なのに対し、タラバガニは目立つ脚が4対(8本)で、これがヤドカリの仲間と共通している一番わかりやすい特徴なんです。

ただしタラバガニを含むヤドカリも5対目の脚を実は持っている(!)のですが、とても小さく体の内側にしまい込まれているから、見た目は8本脚だそうで…
うーん、なんともややこしいですね。

他にもタラバガニがヤドカリの仲間とされる理由はいくつかあります。ここでは割愛しますが、興味のある方は調べてみるのもきっと面白いですよ。

ちなみに海外の多くの地域でも、タラバガニは、一般的にはカニと認識され、良く食べられているようです。

タラバガニ以外にも、ヤドカリの仲間には美味しくいただける種類があり、食用とする地域もあります。

国内では沖縄県の一部地域で採取されるヤシガニ(やっぱりカニという名称がついていますが、これもヤドカリの一種)が代表格。

神奈川県の江ノ島などでもアマガニ(こちらは、いわゆるヤドカリ)の名前で提供するお店があるとのこと。

海外にも目を向ければ、東南アジア、ミクロネシア、カリブ諸国でもヤドカリの仲間は食べられているそうです。

牛肉にも旬がある⁉

1年中、安定的に流通している牛肉。季節なんて関係なさそうに思える食材ですが、実は旬があると言われています。それが秋以降、冬にかけて。つまり今がまさに牛肉の旬なんです!

冬は脂と柔らかさが増し、美味しくなる牛肉♪

冬場が牛肉の旬とされるのは…

・気温が下がると、体温を維持するために脂肪を蓄え、
 霜降り(サシ)が入りやすくなる。
・夏場は暑さによるストレスから食欲が落ちる。
 一方、秋冬は食欲が安定して、肉質も柔らかく、
 良質なものになりやすい。
・秋以降は牧草や穀物の質が良くなるため、牛肉の旨味も増す傾向がある。

といったことが、理由として良く挙げられます。

今が旬のお肉をチャージできるスポット♪

最後までお付き合いいただきありがとうございます♪
このコラムでは、毎回、食に関する様々なトピックを取り上げてご紹介しています。今後もお楽しみいただければ幸いです!


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