新年度スタート! いま知っておきたい名言集
春ですね、春♪
寒さたっぷりの北風を吹かせ、道行く人々に猫背気味で歩くのを余儀なくさせていた冬もさよならし、すっかり過ごしやすい陽気になった今日この頃。ぽかぽかの屋外で桜、梅、ツツジ…と、たくさんの花々が咲き乱れるのを目にして「いい季節だなー」なんて、ちょっぴり浮かれてしまう春がやってきました。
春と言えば新たな出会いがつきものです。新入社員になったばかりの人や、自分の職場に新入社員を迎えた人、あるいは新年度で異動になった人も多いことでしょう。
そんなわけで今回は「新たな環境」や「変化」などについて、ちょっぴりお話を。
有名な童謡の通り「1年生」はドキドキするもの。あれは小学校に入りたての子どもたちが抱く心境を歌ったものですが、社会人1年生の大人だってドキドキするし、学生時代とは比べ物にならない責任だって伴うので、緊張の大きさは察するに余りあります。
ある調査によれば、新しい環境にストレスを感じるという人は8割に上るそうなので「緊張して当たり前」くらいに捉えて開き直るのもひとつの手かもしれません。
しかし、逆に言えば新たな環境にもドキドキしない強心臓の持ち主が2割もいるということに⁉何ごとにもビビりな中の人としては、ちょっと驚きの数字ですが…。
ともかく、新たな環境や、それに伴う緊張やストレスは偉人たちだって通ってきたはず。彼らが、その状況とどのように向き合って対処してきたのか、気になりませんか?
ちょっと紐解いてみましょう。
新しい環境にまつわる偉人たちの言葉
さすがは寂聴さん!知らない方のために補足すると、瀬戸内寂聴は2021年に99歳で亡くなるまで精力的に活動されていた尼僧にして作家です。生前はメディアへの出演も多く、にこやかな笑顔で心に刺さる言葉を頻繁に発していた姿をご記憶されている方も多いのではないでしょうか。
しかし、全ての苦労を喜びに変えるって…けっこうハードル高いんじゃ?徳の高い寂聴さんならではのテクニックのような気も。これを体得し実践するには、ちょっとした訓練が必要かもしれません。ドキドキの1年生がいきなり特訓したら、余計な負担を抱えかねない!ということで――
デール・ブレッケンリッジ・カーネギー(1888年ー1955年)は、アメリカの作家です。自己啓発、スピーチや対人スキルの専門家で、1936年に発行された『人を動かす』は現在でも読まれている超ロング・ベストセラー。
そんな、時代を超えて人の心を掴み続けてきたカーネギーによれば、礼儀正しさと笑顔が緊張への特効薬になるようです。寂聴さんの言葉とも相通じるものがあるし、こっちの方がトライしやすそうに思えますね。
医学的に見ても、楽しくなくても笑顔を浮かべればリラックスできる、という研究結果が複数あるそうなので、とりあえずスマイル!ほほ笑み大事!(もちろん、叱られてるときはダメ絶対、ですが…)
他にも――
アルフレッド・アドラー(1870年ー1937年)は21世紀に入ってから再評価され、大ブームを巻き起こし、今も多くの人に著書が読まれているオーストリアの心理学者。そんなアドラーによれば、新たな環境に置かれた時こそ変化できるチャンスだぜ!と言っているようにも思えますね。
ちなみに――
進化論で有名な、あのダーウィンらしいといえば、非常にらしい言葉に思えますね。人生に変化はつきものだから、それに適応していこうよ、というエールにも聞こえませんか?
もちろん新たな環境では、新入社員、新入生ばかりが苦労を負うのではなく、周りもしっかりサポートしなければなりません。そこで――
佐藤一斎(1772年ー1859年)は、幕末に活躍した偉人を数多く育てた儒学者。
当然と言えば当然の心構えですが、200年も前にこんなリーダー論を述べていたというのは、けっこうスゴい気がします。その証拠というべきか、門下生はなんと3,000人もいたのだとか!彼の著書は、西郷隆盛も愛読していたそうですよ。
この他にも、新たな環境や、それに伴う緊張に関する名言は数多く残されています。いくらすごい業績をあげたとは言え、やっぱりみんな人の子。ストレスを感じたり、不安に思ったりした証拠ではないかと、中の人は密かに思っています。
といった言葉もあるくらいなので、新しい環境に慣れるまではちょっぴり肩の力を抜いて過ごすのもいいんじゃないかと。
この他の名言についても気になる方は、自分にピッタリのものを見つけてみるのも一興ではないでしょうか。
このコラムでは、だいたい月に一度、(季節に合わせたり、まったくそぐわなかったり)色んなトピックに関して書いていますので、のんびり読んでいただけたら幸いです。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。
ではまた次回!
▼こちらの記事もおすすめ