【勤続10年表彰企画】母の愛でみんなを包む。スタッフやお客さんの「居場所」をつくるため笑顔で歩んできたママさん店長の軌跡
試行錯誤しつつ進んできた彼女の10年ちょっとは決して平坦な道ではなかった。でも周りの人を信頼し感謝を忘れずにここまでたどり着いた。みんなにとっての「居場所」をつくる。そして恩返しをする。そんな強く優しい思いを語ってくれました。
――――プロフィール
食べ放題&飲み放題×居酒屋 浜ちゃん 店長
白濱彩香(33)|通称「あやか」
2009年4月入社。アルバイトとして勤務をスタートし、そのまま社員へ。その後産休を経て、現在は『食べ放題&飲み放題×居酒屋 浜ちゃん』の店長として活躍中。
第一印象は「変な名前の居酒屋」
最初はアルバイトとして入社しました。タウンワークを見ていたら変な名前の居酒屋があるのを発見して「何この名前」と興味を持ちました。それが『居酒屋来るなら俺んち来い。』に入るきっかけです。
元々あまり居酒屋を知らなくて働いたこともありませんでした。だから『いざこい』の空気感を体験して「これが居酒屋なんだ」って思っちゃったんです。実際は他のお店とは全然違いましたけど(笑)
最初は理想と現実のギャップに苦しむ…それでもみんなのおかげで自信を持てた
店長になりたての頃は、なかなかうまくいかず辛い時期もありました。自分の中で思い描いていたことと現実とのギャップが大きくて。私のやり方についていけないってアルバイトの子が何人か辞めちゃったことも。その時は「私のやり方は合ってるのかな」と常に苦しかったです。
逆にあやかさんについていきたいって言ってくれる子もいました。その子たちのおかげで「自分のやり方は間違ってないんだな」って思えたんです。でもやっぱり自信がない部分はずっとありました。
そんな時、こいくる事業部の「また来たいKPI(お客さんが「またこの店に来たい」と思ってくれているかの全社重要指標)」のレシート回収で事業部1位を取れて。今まで頑張ってきたことの成果が出るというのが初めてだったので、そこで改めて大きな自信が持てたんだと思います。
一番嬉しかったのは忙しい12月に全居酒屋事業部門で一番の売上を達成したことです。目標設定をしてそれに向かって頑張って、実際に結果が出たときはみんなでわーって喜びましたね。
アルバイトの子たちには本当に感謝しています。一緒に頑張ってくれて成果を出して私に自信をくれる。どんな時もアルバイトの子たちは私を信じてついてきてくれたから、私自身も迷わず進んでこれました。
今の自分があるのはみんなが支えてくれたおかげです。本当にありがとう!
母のような愛を持って
私がアルバイトの子たちと接する時に意識するのは愛を持つということ。ロールモデルは私の母親ですね。母は甘やかすだけでなく、間違ったことをした時は厳しく叱ってくれたし、私が進みたい道に進むにあたっては支えになって応援してくれました。
私もそんな母のように、みんなに対して時には優しく時には厳しく愛情を伝えていきたいなっていつも思っています。
現在アルバイトさんは24人いるので大家族ですね!(笑)
”楽しい”が直で伝わってくる場所。
10年間ファイブで続けられているのは、お客さんの感情がダイレクトに伝わってくるのが楽しいからだと思います。
私は昔女優になりたくて劇団に通っていた時期がありました。テレビ俳優ではなくて舞台俳優をやりたくて。舞台のほうがお客さんの感情が直接伝わってくるのが魅力的だったんだと思います。これって飲食店にも同じことが言えますよね。
お客さんに何をしてあげられるかを考えて、実際にそれを試してみて、そのお客さんから「ありがとう」って言葉とか笑顔を引き出せたらそれが達成感や自信につながる。結果的にリピーターも増えて、お客さんによっては次の日すぐ来てくれるなんてこともある。毎日お客さんを喜ばせられているっていう達成感を感じられています。
よくアルバイトの子たちにもオリエンテーションの場で「”楽しい”でつながる世界をつくるってすごく壮大な感じがするけど、本質は目の前のお客さんをどうしたら笑顔にできるかっていうとても単純なこと。それを自分の使命にしてたくさんその経験を重ねていけば、勝手に”楽しい”でつながる世界が広がっていくと思うよ」という話をするんです。
ファイブでは入社した時にアルバイトの子にも会社理念を詳しく説明します。でも他の会社で会社理念を説明されることってアルバイトだとそう無いことじゃないですか。だからみんなポカンとした顔をするんですけど、この話をするとみんなの顔が晴れるんですよ。
「あ、それちょっと楽しそうだな」みたいなワクワクした顔になってくれるのがちょっと嬉しいです。
みんなにとっての「居場所」になるように
いつも考えていることとして、このお店をお客さんにとってもアルバイトの子たちにとっても「居場所」にしていきたいという思いがあります。
人間ってみんな何かしら辛いこととか悩んでいることとかを抱えているじゃないですか。でもそれらを心の底にうまく隠して日々を生きていると思うんです。そんなお客さんやアルバイトの子たちが、この店にいる間は少しでも日常を忘れられたり悩みを軽くしたりできるような場所にしたい。それが理想です。
実際にお客さんからも「浜ちゃんに来ると安心する」って言ってもらえた時は本当に嬉しかったです。お店に来ることで嫌なことを少しでも忘れて、また明日から頑張れそうって思ってもらえるように意識して接客しています。
アルバイトの子が辞める時に「あやかさんに出会えて良かった」って言ってくれたことも頑張ってきたことが報われた気がして嬉しかったです。働く人にとっても楽しくてなんでも相談できるような居場所にしていきたいですね!
なんでも相談してみよう
いま個人的に少し悩んでいるのは、ファイブグループの中で自分の進みたい道がまだ決められていないということです。ただそれはやりたいことがないというマイナスなことではなくて、逆にやりたいことがたくさんありすぎて迷っているんです。選択肢がいっぱいあるというのもこの会社の良いところなんですけどね。
女だからとか母親だから無理なんてことは何もなくて、自由に自分の道を決められる。これからどういう風に生きていくか、何をやっていくかという悩みがあってもみんなが相談に乗ってくれるし助けてくれるんです。それでさらに選択肢が増えることもあって、余計迷うんですけどね(笑)
責任と覚悟さえあれば、あとは自由になんでもできるというところがファイブの魅力です。
今は私が働き始めた頃と比べて会社の規模も大きくなって人も増えたけど、人と人の距離は変わらず近いと思います。現場にいても事務所の方や他の業態の方とも近く感じる機会が多いですね。だから何かあっても自分だけで解決しようとせずに、いろいろな人に頼って相談してほしいと思います。ファイブの人はいつでも親身になっていっしょに真剣に考えてくれますよ!
続ける理由は”恩返し”をしたいから
会社に入った当時に印象的なことがあって。アルバイトとして入って半年経った頃、一人暮らしをしたいなと思いつつ悩んでいました。そうしたら事務所の人が協力してくれて、空いていた社宅を貸してくれたんです。入って半年のアルバイトに社宅を貸すなんて普通はありえないですよね。でも引っ越しの当日も事務所の人がお世話してくれて、こんなことまでしてくれるんだと感動しました。それが社員になったきっかけでもあります。
あとは結婚した時に一度辞めてその後復職したんですが、その時も当時の総務の佐藤さん(現・社長室)がいろいろ相談に乗ってくれたり明るく迎えてくれたりしたので、本当にありがたかったです。
たくさんお世話になったのでこれからもっと頑張って、会社に対して恩返しをしていきたいというのをそこで決意しました。
10年間働いた自分にメッセージを届けるなら?10年間お疲れ。もう33歳であまり若くないけど、これからも無茶してがんばっていこうぜって感じです(笑)
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