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飲食店の若手社員定着には社内報が効果的!統計データも交えて解説

飲食店の経営者にとって大きな悩みは社員の定着率でしょう。
飲食業界は他の業界に比べて極端に離職率の高い業界です。せっかく育てた社員がすぐに辞めてしまっては大きな損失ですよね。そこで若手社員の定着率を向上させるのが社内報です。

ファイブグループは飲食業界でもいち早く社内報の運用を開始し、約6年ほど継続しています。2020年からは外部のアワードでも賞をいただき、会社にとって重要な施策の一つとして定着しています。

なぜ社内報を充実させると定着率が改善するのか?この記事では定着率改善のための社内報について、客観的な統計データを交えて解説してみます。


飲食業界の離職率は全ての業界の中でワースト

飲食業界の離職率が高いのは世間一般の共通認識。それは単なる思い込みではなく、はっきりと調査結果に表れるぐらい顕著なものです。

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厚生労働省の調査によると、飲食業界の1年間の離職率は26.9%もあり、全ての業界の中でワースト1位です。年齢別の統計を見ると特に若年層ほど離職率が高い傾向があり、19歳以下が32.5%で1位、20〜24歳になると26%まで低下し、30歳以降は10%以下で推移します。
つまり、飲食業界の社員定着率を高めるには30歳以下の若手層の定着率を第一に高めるよう対策が必要と言えます。

【参考】厚生労働省:平成30年雇用動向調査結果の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/19-2/dl/gaikyou.pdf

若手社員の定着には社内報が効果的

若手社員の定着率を向上させる対策の1つに社内報があります。飲食業界以外の業界でも社内報を活用して若手社員のモチベーションアップに成功している企業があり、飲食業界でも有効な施策と考えられます。
このセクションでは若手社員の定着率向上のための社内報について解説します。

社内報とは?

社内報とは社員向けの広報のために作られるコンテンツです。従来は冊子のような媒体で配る会社が多かったですが、近年ではWebやアプリ、動画などのデジタル形式で提供する企業も増えています。

ファイブグループも最初はマガジン形式、その後WEBやアプリや新聞など様々な形式を試してきましたが、今は「更新のしやすさ」「PCを持たない大多数の従業員がスマートフォンで見やすい」ことから、メインをこのnoteに置き、社内にはLINEの形で配信しています。

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社内報を発行する目的としては経営トップの理念やビジョンの全社員への共有、部門間の情報交換、社員間の交流の促進などが挙げられます。一言で言えばコミュニケーションの促進です。

これらは飲食店をはじめとした店舗の運営企業でも有効と考えられます。店舗を運営する業態は店舗の現場と本社部門に精神的な乖離が生まれやすく、連携がうまくいかなくなる傾向があります。社内報を定期的に発行すればお互いの部門の情報が共有され、風通しが良くなると考えられます。

若手社員はなぜすぐに辞めてしまうのか?

そもそも若手社員がすぐに辞めてしまう理由は何なのでしょうか?内閣府の調査によると若者が最初の就職先を離職してしまう理由の1位は「仕事が自分に合わなかったため」だそうです。

【参考】内閣府:特集 就労等に関する若者の意識
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h30honpen/s0_0.html

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これは本当にミスマッチの場合もあるでしょう。その際は転職も仕方ないかもしれません。しかし一方で「仕事がつまらない、やりがいを感じられない」と漠然と考えてやめてしまうケースも多分に含まれていると考えられます。

どの会社も新人スタッフが入った場合は、雑用や片付けなど他の社員の通常業務にインパクトを与えない教育的業務から割り振るでしょう。また、忙しさから新人の教育に割くリソースが無く、放置してしまう会社もあるかもしれません。
もちろんそれらの地味な仕事も大事な業務に違いはありません。しかし、採用面接で自己PRや志望動機など意識の高い質問をされ、夢と希望に満ちあふれて入社してきた彼らにとっては、最初に割り振られる教育的な業務はあまりに落差のある現実なのです。

だいたいは1年や2年経って会社に慣れてくると、そのような雑用は卒業し、戦力としての仕事が割り振られますよね。でも入ったばかりの若い人はそれがわからずに「今の仕事内容が合わないから」という理由で辞めてしまうのだと思われます。

社内報によって若手社員の喪失感を防止

上記の課題を解決するのに社内報が有効な手段の1つと考えられます。なぜなら、若手社員が上記のような喪失感を持ってしまうのは、「この会社で働いていても自分は成長できないのではないか?」と疑念を持ってしまっているからです。

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社内報で先輩社員のインタビューや仕事ぶりを見れば、自分のキャリアの先にどのような仕事が待っているのかを理解してもらえます。

若手のうちは知識や経験に乏しいので、会社全体の業務の流れが見えにくく、先輩社員が何をやっているのかも理解できない場合が多いです。多くの社員の成果や貢献に焦点を当てた社内報を読めば、自分の目指すべきロールモデルが先輩社員である事実を認識し、帰属意識が高まると考えられます。

飲食現場スタッフの大半を占めるアルバイトスタッフにも社内報は有効

この記事では若手社員に焦点をあてましたが、同じことが現場スタッフの大半を占めるアルバイトスタッフさんにも当てはまります。

意外にも、アルバイト探しで重要視するポイントのトップ3には「職場の雰囲気」「働きやすさ」につづき、「仕事のやりがい」が並んでいます。

【参考】エン・ジャパン:2020年「求人の探し方や情報収集」に関するアンケート
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2020/24279.html

社内報を通じて、自分たちの仕事が何に貢献しているのか、先輩アルバイトさん達が何をやりがいに働き、周囲に認められているのかを知ることは働きがいにつながると言えるでしょう。

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まとめ

本記事では、飲食店の若手社員定着には社内報が効果的である理由を統計データも交えて解説しました。社内報により風通しを良くし、他の社員の業務を可視化し、コミュニケーションを促進すれば、若手社員も会社に帰属意識を持てるでしょう。参考にしてみてくださいね。

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