【5IVE PEOPLE】年間1000人と面談、人と向き合い次世代スタッフを育成する人事|渡邉大地
長く営業職だった自分。人事担当者として新卒採用や研修制度をゼロから作り上げる
ー渡邉さんは人事として中途入社でしたよね? ファイブグループに入社後は、どんなお仕事をしてきましたか?
転職入社後すぐの1年目から、新卒採用の立ち上げに携わっていました。担当になった当時は新卒採用をしても社員がなかなか定着しない状況もあり、月次の新卒フォローアップ研修を開始するなど、社内研修制度も同時に構築していきました。
ファイブグループに転職する前は、営業職として働いており人事の仕事は全くの未経験。しかし入社当初は、人事担当者として何とかしたいという思いで、社外のトレーナーさんや周囲からアドバイスをもらいながら新卒研修制度の構築を進めていきました。
もともとファイブグループは中途入社やアルバイトからの登用社員など、飲食現場から経験してきた社員がほとんどでした。新卒採用を始めた当初は「飲食未経験者が社員として入ってきても、どう接したら良いのだろう?」という不安の声も社内には多くありました。
入社2年目に、新卒研修の一つとして新卒2年目ルーキーたちの成果発表会「ルーキーチャレンジ」を開始。このイベントは、社長や経営幹部、新入社員を前にして、入社2年目のルーキーたちが入社1年間の振り返りとこれからの夢をプレゼンするイベントです。
ルーキーたちのファイブに対する熱い想いも伝わったのか、「新卒社員をみんなで応援し育てていこう!」という機運が社内全体で高まっていく手ごたえがありました。
新卒採用の立ち上げと社内研修がようやく実ったと、ファイブグループの人事としての嬉しさを今でも覚えています。
そして翌年4年目からは、人事部門に他のメンバーも加わり、チームとして新卒研修に加えて会社全体の研修設計に範囲を広げていきました。
ーいまは、どんな人事分野のお仕事を担当しているのでしょうか?
2023年7月から、ファイブグループの人事部は新しく 「人材採用」「教育・人材開発」「人事企画」の3つの部門に分かれ、私はその中でも「教育・人材開発」部門を統括しています。
主な仕事は、社内の研修制度の構築から実施、効果測定までの一連の流れを管理することです。 ファイブグループでは個々のキャリアビジョンに向けた研修や面談、自己啓発のための勉強会などを会社全体でも、また事業部ごとにも数多く実施しているため、それらの内容を社員からの質問やニーズに応えて刷新していくことも私の重要な役割の一つです。
そして現在、社員全員がそれぞれの分野のトップ/リーダーを目指せる会社になるべく、「キャリアロードマップ制度」を作成中です。自分自身の目指すキャリアビジョンを明確化することで、必要なスキルや経験をファイブグループ内でのキャリアと共に積んでもらいたい。
期待をもってファイブグループに入社してくれた社員が、持続的に夢や目標を叶えて行ける環境を作りたい。
21世紀を代表する飲食カンパニーという企業ビジョンを実現するためには、ファイブグループ全員が真のプロフェッショナルになっていく必要があると思い、社内教育や研修制度を充実・深化させています。
※「キャリアロードマップ制度」についてはこちら
https://recruit.five-group.co.jp/interview-3
1年に1000人以上と会っているかも? 応募者さんと社員全員に向き合ってきた日々。
ー人事のお仕事は、採用面接や社員との面談も多そうですね?
ファイブグループに入社して以来、人事として応募者さんの採用面談と社員のキャリア面談で、毎日のように多くの人とお会いして直接話しています。数百人の社員とじっくり話したことある人って、もしかしたら僕だけなのかもしれません。とても貴重な体験をさせてもらってます。
ちなみにファイブグループの採用面接は「面談形式」です。いわゆる面接的に企業側が人を評価するのではなく、対等な会話である面談によって、応募者さんの夢とファイブグループの環境のマッチするところはどこなのかなどをすり合わせる機会としています。
前職の営業職時代も、社内外関わらず打ち合わせや商談で毎日とても多くの人と会話をしていました。営業は「お客さんの望むもの」と「自社のサービス・商品」が合致するのか、お客さんのニーズはもしかしたらこうなのかな?と確認・明確にして、納得してもらう活動とも言えます。相手の話をよく聞き、想いを感じ取り、言語化する。
この営業職としての経験や手法は、人事分野でも同じなのでは?と気づくことができたため、ファイブグループの人事としてすぐに活動できたのだと思っています。応募者さんや社員の想いをよく聞き、受けとめ、言語化。そして会社全体を熟知し、個人個人に最適な役割や部門を差配、一人ひとりの夢や希望、必要とするスキルにあった社内キャリアのサポート。
ファイブグループに入って以来、新卒・中途入社の方の採用面談や社員全員の面談で1日に5~6人と面談するのが日課になっていました。だいたい1年に1000人くらいと直接会って、じっくり会話をしてきたことになります。前職の営業職時代も多くのお客さまを相手にしていたので、もうかれこれ10数年、毎年大勢の人たちと話しているのかな。人と話すことに抵抗がなく、相手が思っていることを言葉にして理解してあげよう、という精神が誰よりも身に付いているのかもしれません。そんな私のスタイルとファイブグループの人事の仕事は、とても合致していると思っています。それに私は性格的に人の好き嫌いが全くないんです。いろんな人の想いをいっぱい聞いて、理解したい。だから大勢の人とお話しできる人事の仕事は、とにかく楽しい!
それぞれの面談で私が特に大切にしていることは、相手の思いやキャリアビジョンをしっかりと聞くことです。面談で聞いたことは即座に自分の言葉で噛み砕いて本人に確認するようにし、認識の齟齬が生まれないようにすることを常日頃から特に気をつけています。その延長で、今回新たな施策「キャリアロードマップ制度」で、社員一人ひとりの想いやファイブグループでの夢を明確にするサポートができたら、とワクワクしています!
ファイブグループは、やりたいことをやらせてもらえる会社。これまでのキャリアも、これからもキャリアも全てつぎ込める環境。
ー渡邉さんはどんなキャリアを積んできたんでしょうか?
私の学生時代の夢は、学校の先生でした。
地元静岡の大学の教育学部で小中学校の保健体育と社会の教育免許を取得しましたが、勉強は教えることができても、人生の先輩として生徒の進路相談に乗ったとして、私自身が経験していないことを教えることは難しいな、と感じていました。
そこで、まずは自分がより経験を積むために大学卒業後は教師以外の職種を経験することにしました。
さまざまな職種を検討した結果、はじめのキャリアは「JICA海外協力隊」に。青年海外協力隊として開発途上国で現地の人々と共に課題解決に貢献する仕事で、カンボジアに赴任しました。 そこでは現地の教員養成校で、教育省の方たちとともに教材作成やワークショップを開催し、カンボジアの小学校教育の充実に3年間携わりました。
任期後は日本に戻り、大手人材企業に営業職として入社しました。そこで社会人・会社人としてさまざまなことを周囲から学び、「学校教育のみならず人は大人になっても成長できること」を体感したのは、自分にとって大きな経験でした。
ファイブグループと渡邉さんはどんな出会いだったんですか?
ファイブグループのことは前職の仕事の中で知っていて、「集客力があってすごい会社だな」といつも思っていました。そして、ファイブグループの社員とも知り合うことができ、ファイブグループの坂本社長を交えて面談する機会があったんです。その特に印象だったのは、こんなに成果を上げている会社の社長さんなのにお金の話をせず、社員一人ひとりを大切に考えていたことですね。
「これから採用や社員教育を強化していきたい」という話を聞いたとき、私がその一翼を担いたいと思い、ファイブグループへの入社を決めました。
ファイブグループに実際入社して、社員の成長に繋がる研修をかなり積極的に行う風土に驚きました。一般的に、研修は時間もお金もかかり場所も必要になるため、コストとして捉えられます。しかしファイブグループはそのコストを惜しまないんですよね。時に研修のために、通常業務を休んで2日間の合宿を開くこともありますが、社員の成長が組織の成長に繋がると考えて、会社全体で協力しています。飲食企業で社員教育を大切に考える会社があるなんて、実際にやっている会社があるなんて、本当に驚きでワクワクした気持ちを覚えています。
ファイブグループは渡邉さんにとってどんな存在ですか?
私のファイブグループに対する思いを一言で表すなら「感謝」です。入社する機会を与えてくれた方々、そして人事経験のない私に現在のポジションを任せてくれた社長にも感謝しています。また、それぞれの事業部の責任者や社員から「ありがとう」という言葉をいただくことも多くありますが、その度にこちらからもお礼を言いたくなります。
現在ファイブグループの社員は400人ほどいますが、そのうちの半数以上の採用に関わらせてきてもらいました。「ファイブグループは自身の目標に向かって成長できる環境が整っています」と採用時に伝えた言葉が嘘にならないよう、それを証明し続ける責任を人材開発担当として日々感じています。そのためにこれからも社内研修制度など、社員一人ひとりが成長できる会社になるよう、そしてファイブグループに所属していることが誇りになるような環境をもっと整えていきたいですね!