パンチョ12周年記念スペシャルインタビュー ~パンチョ100店舗構想に向けて~
2021年で12周年!ナポリタン専門店『スパゲッティーのパンチョ』
2009年、渋谷一号店が産声を上げ、今年で12周年を迎える『スパゲッティーのパンチョ』(以下、パンチョ)。同ブランドがなぜここまで愛されてきたのか。その強みや、これから目指す未来などについて、同業態を牽引する野尻さんにお話を伺いました。
【きっかけ】10年前に初めて食べたパンチョの味を、今も覚えてる。
パンチョ1号店が渋谷にオープンした年、僕も渋谷に居酒屋を立ち上げていました。当時、自分の店で働いていたアルバイトスタッフから、「わけのわからない店ができましたよ」と言われて(笑)。休憩時間に興味本位で食べに行ってみたら、めちゃくちゃ旨くて衝撃を受けたんです。「ナポリタンってこんなに旨かったっけ」って。それからは、週2回くらいのペースで通っていました。パンチョがファイブグループ(以下、ファイブ)のお店ということを、当時はまだ知らなかったんですけどね。
それからしばらくして、前に同じ会社で働いていたことのある光藤さん(現人事総務本部本部長)から「うちの坂本に会ってほしい」と声をかけられ、坂本社長と出会い、ファイブに入社することになりました。任された1番のミッションは、パンチョ業態のFC化。
というのも、当時のファイブにはFC展開の経験やスキルを持っている人間が誰もいなかったんです。入社当時は6~7店舗だったのが、現在ではFCを含めて23店舗。まだまだ出店スピードが遅いので、“パンチョ100店舗構想”のもと、今後はさらに全国展開を加速させていきたいと考えています。
【強み】コンセプトでキャッチボールできる飲食店は強い。
パンチョは、今後一生なくならない業態だと僕は確信しています。なぜなら、世の中から寿司屋や焼肉屋がなくならないのと同じように、パンチョもお客様にとって欠かせない存在になれているからです。競合がほとんどいないという市場的視点からも、平均リピート率70%超という数字からも、それは明らか。逆をいえば、課題は新規のお客様の獲得と言えるでしょう。
パンチョの強みは、他のどんなお店にも真似できない味はもちろん、それ以上に、『改めてナポリタンはうまいと言わせたい』というコンセプトを、お店とお客様とが同じ目線で共有できている点にあると思っています。つまり、私たちが伝えたい「ナポリタンは旨い」を、お客様も「ナポリタンって旨いよね」と感じてくれており、お店に通ってくれている。これは本当にすごいことです。このように、コンセプトワードでお店とお客様とがしっかりキャッチボールをできている飲食店というのは、世の中を見渡しても決して多くはありません。
僕自身も、「500円セール」「ミートの日」「パンチョの日」「ナポの日」といった様々なキャンペーンを作ってきましたが、結局はこのコンセプトに助けられているなと感じています。コンセプトの強さに比べたら、僕の仕事なんてたいしたものではないですね。
【メッセージ】パンチョで働く“仲間”たちへ。
僕自身、今はお店に立つことがほとんどなく、いわゆる第二領域の仕事をしていますが、それができるのも、信頼できるスタッフたちがいるおかげです。本当に感謝しています。特にアルバイトさんたちには、これだけ忙しい業態でいつも頑張ってくれてありがとうと伝えたいですね。改めて考えても、パンチョの仕込みってものすごく手間がかかるし、お店の回転も早くて毎日忙しいはず。それでも、その大変さがあるからこそ、どこにも負けることのないナポリタンが作れて、お客さんにも喜ばれているということに、是非やりがいと誇りを感じてほしいと思っています。
もちろん、これから先も仕事のやりがいにつながるような仕組みづくりはどんどん進めていくつもりです。たとえば店舗がもっと増えていったら、「パンチョの日」や「ミートの日」を、その日の収益のうちの何%かを寄付するといったような社会貢献の日にしたいと考えているところ。その他にも、たとえば震災の時に炊き出しに行くなど、貢献の仕方は色々とあるでしょう。最高客数や最高売り上げももちろん大切ですが、それだけではただ疲れてしまうだけですから。今後は店舗の中だけではない、もっと広い分野におけるパンチョの在り方や存在意義、そして新たなやりがいを一緒に作っていきたいです。
“100店舗構想”のなかで、まさに今、パンチョは成長フェーズを迎えています。もしかしたら今が1番大変な時期かもしれませんが、30店舗、50店舗、100店舗と店舗が拡大していけば、それだけみんなに還元できることも増えていくはずです。必ずみんながもっと“楽しい”と思える環境を作っていくので、ぜひ楽しみにしていてください。
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