飲食店における社内報の効果とは?事例を交えて解説
世の中には社内報を発行している企業がたくさんあります。なぜ社内報を発行するのでしょうか?実は社内報には企業が活動していく上で非常に多大なメリットがあるのです。本記事では飲食店における社内報の効果について解説します。
飲食店における社内報、5つの効果
1:経営者の理念や経営方針の浸透
経営者の理念や経営方針の浸透は社内報において最も重要な目的です。
なぜなら、経営者の理念や経営方針が現場まで浸透していないと現場の従業員は何のために働いているのか理解できず、ただ言われたとおり目の前にある仕事しか考えなくなります。その結果、適切なカイゼンやバリューアップが出来ず、事業が陳腐化してしまうのです。
社内報を活用すれば定期的に経営者の理念や経営方針が現場まで共有されるため、社内一丸となって理念を追求できます。
2:企業文化の発展
企業にとって独特の価値観や行動規範を企業文化と言います。この企業文化の存在は非常に大事です。
マネジメントの父と呼ばれるピーター・ドラッカーも「企業文化は戦略に勝る」という言葉を残しています。その企業ならではの文化を発展させれば、社内に自然な一体感が生まれ、意思決定の迅速さ、チームワークの強化、生産性の向上などの効果が得られます。
3:社内の風通しを良くする
部門間に溝があると企業のパフォーマンスは落ちます。俗に言う縦割り組織とかタコつぼ化の状態になってしまうからです。
例えばオンラインショップを持っている飲食店のショップ部門と店舗部門の仲が悪かったりすると、それぞれ個別に顧客管理システムを抱えてしまい、ポイントやクーポンの共通化や苦情対応窓口の効率化ができず、顧客満足度が下がってしまいます。
このような状態を防止するために社内報が有効と考えられます。社内報によって社内コミュニケーションを活性化させれば、他の部門に対しての理解も進み、仲間意識が生じ、縦割り化しにくい組織になります。
4:従業員の帰属意識の向上
社内報は従業員の帰属意識の向上にも効果的です。帰属意識とは会社に所属している意識のことです。これに乏しい場合は従業員の離職率が高くなります。
社内報を作成して他の社員や部門のインタビューなどを通じ、仲間意識を持ってもらえばそれが会社という集団への帰属意識に発展すると考えられます。これは飲食店にとって最も重要な効果です。飲食店は離職率が高いのが大きな課題であり、社内報を活用すれば従業員の離職防止に効果的だからです。
▼社員の定着に関してはこちらの記事でご紹介しています
5:従業員の家族の理解促進
意外と盲点なのが従業員の家族への情報提供です。
従業員の家族が会社についてわかってないと従業員の仕事に対して非協力的になります。賃金の額や残業の多さに対して家庭内でトラブルが絶えなくなり、従業員のモチベーションは低下します。
そこで社内報に家族向けの情報を掲載すれば、会社に対する家族の理解が促進され、従業員の仕事に協力的になります。家族から仕事をリスペクトされれば従業員のモチベーションも上がるでしょう。
社内報に向いている組織、2つの特徴
1:従業員や部門が多い
例えば1店舗だけを数十人で回しているような会社ならば社内報は必要ないかもしれません。しかし、アルバイトを含めた従業員が多くたくさんの部門が社内に存在する場合には社内報が有効です。なぜなら規模の大きな企業ほど縦割り組織になりやすいからです。他の部門が何をやっているのか全然知らないといったこともよくあります。社内報を活用すれば他の部門や他の社員の情報が全体に共有されるので、縦割り化を防止できます。
2:複数の拠点がある
複数のチェーンを展開しているなど、たくさんの拠点がある会社にも社内報は向いています。1つの会社といっても他の拠点のことは全然知らないのが普通であり、特に店舗部門と本社部門では溝が生じやすいです。そのような溝を埋めるために社内報が有効と考えられます。
社内報の成功事例2選
事例1:社内システムにLINEを導入
株式会社ファイブグループはLINEの拡張アプリを自社開発し、従業員データと紐付けることによって、LINEによる社内報の配信を可能にしました。
LINEは誰もが使っていて最もなじみのあるコミュニケーションツールです。LINEを社内コミュニケーションの軸に据えることで、アルバイトから社員まで使いやすい媒体で社内報を発行しています。株式会社ファイブグループはこのアプリによって社内報アワード2021を受賞しました。
事例2:紙版とWeb版の社内報を発行
マーケティングリサーチ企業のマクロミルさんでは、紙の社内報の発行サイクルが遅い課題がありました。そこで紙の社内報は入社3年目までの若手社員にターゲットを絞り、全社員向けには別途Webの社内報を発行しました。その結果、必要な情報が必要な人に届くようになり、当初の発行サイクルの課題も解決されました。
まとめ
本記事では飲食店における社内報の効果について解説しました。社内報は特にチェーン展開している飲食店などのサービス業において非常に高い効果を発揮します。ぜひ導入を検討してみてくださいね。
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