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オリンピックイヤーに知っておきたいアスリートと食のあれこれ

大変です、みなさん!

何がって、オリンピックもパラリンピックも気づけば終わっちゃったじゃないですか。実は前々からアスリートの食事事情に関心がありまして、ちょうど良い機会だからこのトピックについてじっくりみていこうと思っていたんですが、諸般の事情により…いや、言い訳はやめて潔くいきましょう。

2024年がオリンピック&パラリンピックイヤーなのは事実!まだ間に合う!と己を鼓舞して(開き直って?)、今回は「アスリート飯」を取り上げますよ♪

先日まで開催されていたパリ・オリ&パラ、本当にたくさんの話題を提供しましたね。みなさんは何の競技、どの試合、誰のプレイ、どんな瞬間が印象に残っていますか?
個人的には…と書いていきたいところですが、今回のテーマはあくまでもアスリートの食。競技ごとにどんな食べ物が適しているのかをご紹介できればと思っています。

五輪選手村のお酒事情

本題に入る前に、東京オリンピックの選手村ではコロナ禍の影響で、お酒の提供は一切ありませんでしたが、パリ五輪では再開されたそうです。
世の中もすっかり通常運転に戻ってきたなあ、と改めて感じさせるお話ですね。
そんな感慨にしみじみと浸りながら、みなさんも一杯、ひっかけに行きませんか。

朝ご飯

時間がなくて朝飯は抜いちゃう。そんな方も多いのでは?ある調査によれば、朝食を食べない割合は成人男性が15%近く、成人女性が10%以上。40代の単身男性では3人に1人が朝食を抜いているそうです。

実は人類の歴史の中で見れば、1日3食という習慣が根付いたのはわりと最近のこと、なんて話もあったり、最近では朝食を抜くことにもメリットがあるという説も一部で唱えられるようになってきたり…ただデメリットの方が多いという意見がまだ専門家の中でも大勢を占めているようで。うーん、何が真実なのか??医学や栄養学って難しいですね…。

(「朝ごはんは必要?」や「1日2食?3食?」の問題も興味深いので、また今度ご紹介できたら、と思っています!)

それでも、いかに強く速い選手も、どんなに華麗な演技を魅せる競技者も、朝ごはんを抜いたら午前中のパフォーマンスはきっと冴えないよね、と思われる方がほとんどではないでしょうか。
事実、多くの専門家や団体がアスリートやスポーツをする子どもたちに対して朝食の重要性を発信しています。

アスリートの摂取カロリー

競技によって大きく異なりますが、毎日激しい運動を繰り返すアスリートたちは通常より多くのカロリーを消費するぶん、摂取量も増える傾向にあります。

あくまでも目安であり、年齢、体格、運動量などにより異なりますが、1日に必要なカロリーは、平均的な成人男性で2,500kcal、成人女性で2,000kcal前後と言われています。

これに対して、最も摂取量の低い部類に入る新体操で1,600~2,200kcal/1日と平均的な女性とほぼ同じ。一方、ラグビーやアメフトは4,000~5,000kcal/1日と、平均的な男性の約2倍ものエネルギーを消費するのだとか。
多くの競技はこの2競技の間(男子水泳3,600~4,600kcal/1日、女子自転車2,900~3,400kcal/1日など)に収まる数値で、やはり平均より必要なカロリーが多い、というのは直感的にも頷ける話ではないでしょうか。

ちなみに、スポーツと呼べるかは微妙ですが、世界最高峰のヒマラヤなどを登山する場合に必要なエネルギーは10,000kcal/1日という衝撃の数字が!これは白米で言えばお茶碗40杯分以上の量になります。ハンガーノックというエネルギー切れの状態に陥ると命にもかかわるため、バターをそのままかじる⁉こともあるそうですよ。

さらに2018年に157日かけて2,283㎞の海路を泳ぎ、英国本島一周を果たしたロス・エドグレイという男性は1日あたり最高でおよそ15,000kcal(‼)を消費したそうです…。
これは実に平均の6倍!ほぼ1週間分のカロリーを1日で消費してしまう計算になり、いくら食べるのが好きな人でも胸やけを起こしそうですね。
あくまでも過酷な状況下の本当に極端な話ですので、くれぐれもマネをしないようにしましょう!

アスリートにうってつけの食べ物

現在、200種類ほどあるといわれているスポーツですが、身体の使い方によっていくつかのタイプに分類できます。その中でも今回は特徴的なカテゴリーを3つほどあげ、適した食べ物などを見ていきましょう。

1持久力系の競技(マラソン、長距離走など)

試合開始の4時間ほど前に消化の良いもので食事を済ませ、水分も多く摂取しないことが大切だとされています。
必要な栄養として重要なのは高脂肪・高タンパク。その他にも鉄分(スタミナのカギになる要素)、カルシウム(スピードのカギ)、マグネシウム(けいれん防止)、コンドロイチン(関節を丈夫にする)などがあげられます。

鉄分、カルシウム、マグネシウムまではいいとしてもコンドロイチンって?と思われた方も多いのではないでしょうか。関節などにある軟骨の生成を促したり、炎症を抑制したりする効果があるそうで、膝を酷使する長距離走者には欠かせない物質と言えそうですね。

ちなみにコンドロイチンの摂取が期待できる食物としては…
鶏皮、鶏、山芋、オクラなどがあります。

2瞬発力がカギになる競技(陸上短距離、水泳短距離など)

大きな力を一気に使うので、筋肉が酷使されます。筋肉を大切にケアしてあげるために効果的なのは、アミノ酸。
アミノ酸はタンパク質を構成している物質で、タンパク質と言えば、やっぱりお肉ですね。

体脂肪が増えないように、脂肪の量が少ないササミやヒレ肉が向いています。また、筋肉疲労の原因になる乳酸をなるべく早く分解するのも大切。その効果が期待できるビタミンCを多く含む食物と言えば…

オレンジ、レモンなどの柑橘類や、トマト、梅干し、お酢などがあげられます。

3筋肉量がものをいう競技(ウェイトリフティング、砲丸投げなど陸上フィールドの投てき競技)

まさに筋肉が命といっても過言ではない種目。いかに筋肉を増やすかがカギとなってくるため、高タンパク低脂肪のメニューが必須になってきます。
また筋肉を支える丈夫な骨も重要になるのでカルシウムも欠かせません。
ただ意外なことに、間食もしっかりと摂った方がいいとされています。なぜなら人間の身体は糖質からエネルギーが補給できないと、筋肉のタンパク質を分解して(‼)エネルギーにするという機能があるからです。
また糖質は筋肉のエネルギー源にもなるので、あまり偏った食事は控えた方が良さそうです。

おわりに

今回は、持久力、瞬発力、筋力のシンプルな3点に絞って、どんな食物がアスリートに求められるのかを見てきました。もちろんスポーツは他にも、持久力と筋力のバランスが求められる中距離走、長距離水泳、運動量と高度なテクニックが必要となるサッカー、ラグビー、バスケ、さらにテクニックとスピードとパワーが重要な野球、テニス、バレーボール…などいろんな種類があります。

今回、すべてを取り上げることはできませんでしたので、またいつか機会があればご紹介したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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