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暑さなんかに負けないぞ!食から実践できる夏バテ対策

夏真っ盛り!今年もまた異常な暑さで、最高気温に真夏日や猛暑日の数など、喜べない記録があちこちで更新されそうな勢いですが、みなさん、お元気ですか? 
ぜんぜん、夏バテでもうダメ…という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

夏バテを回避するには?

夏バテにならないように、あるいは夏バテから回復するにはどうすればいいのでしょう?
規則正しい生活リズムでしっかりと睡眠をとり、適度な運動とバランスの良い食事を、という「教科書のように健康的な生活」がやはり大事。
そんなこと言ったって、暑くて眠れないし、逆に冷房が効きすぎてても調子が悪くなるし、それで食欲もなくなるんだよ😿 という声が聞こえてきそうな…。
確かに。しんどいですよね。

そこで今回は、なんとか夏バテをやわらげ、ちょっとでも元気を取り戻せるよう、ひとまず「食」に絞って考えていきたいと思います!

夏特有の失われやすい栄養素に注目!

夏バテの原因は様々ありますが、食の面から見ると、他の季節とは異なる栄養の偏りがあるようです。詳しく見ていきましょう。

【ミネラル】

熱中症の予防として小まめに水を飲み、塩分摂取も求められますが、大量の汗と一緒に他のミネラル(カリウム、カルシウム、マグネシウムなど)も失われていきます。

【ビタミン】

ビタミンには身体に貯めておけるタイプと、貯めておけないタイプの2種類があります。
貯めておけない方のビタミンは、汗と一緒に体外に排出されたら、食べ物やサプリで補うしかありません。
この貯めておけないタイプとしては、疲労回復にも役立つビタミンB群やビタミンCなどが挙げられます。

【タンパク質】

食欲が低下すると、冷たい麺などどうしてもさっぱりしたものばかり食べがちになってしまいますが、気をつけないとタンパク質不足に…。タンパク質が足りなくなると、筋力の低下や疲労感につながります。

夏バテに効果的な食べ物

ビタミンやミネラル類、タンパク質など、暑い時期に身体から失われやすい栄養を豊富に含む食べ物を積極的に摂ることが、夏バテ対策には有効です!
そんな夏バテ対策の食べ物とは…いったいどんなものが挙げられるのか見ていきましょう!

【旬の夏野菜】 

(左:野菜 右:含まれる栄養素)
トマト  ビタミンC
ピーマン ビタミンC カリウム

ゴーヤ ビタミンC
ナス  カリウム

モロヘイヤ  ビタミンB1
ブロッコリー ビタミンB1

【フルーツ】

特にビタミンCを多く含んでいる柑橘類、グレープフルーツなどがお勧め。またスイカはカリウムが豊富です。

【ショウガ】

ショウガ特有のジンゲロールとショウガオールという物質は、体温を調節してくれる効果があります。

ジンゲロール:熱を下げる効能があるとされ、生のショウガに多く含まれています。殺菌や免疫を活性化する効果も。

ショウガオール:身体を芯から温めるので冷房負けした人にお勧め。加熱・乾燥をしたショウガに多く含まれます。 

さらにカリウムやカルシウムなどのミネラルも豊富!

ショウガといえばジンジャーエールを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実は市販製品にはショウガが全く含まれていない物も…!

なので…夏バテ防止のために、どうしてもジンジャーエールを飲みたい!という場合は自家製にチャレンジしてみるのはいかがでしょう?

【豆腐】

さっぱりしていて、タンパク質もとれます(100グラムあたり:絹ごしで約5g、木綿で約7g)
冷ややっこにいろんな野菜をトッピングするだけでもいいですね♪

【肉類】

牛肉にはビタミンB群もたっぷり含まれています!

生姜の効能もあわせて、豚肉は生姜焼きにしたり、鶏肉もささみをサラダにONしたり。あとは、燻製なんかもいいですね♪

よく聞くウナギって、どうなの?

土用の丑(うし)の日と言えばウナギ。夏には必ずと言っていいほど、うなぎ屋さんの映像がテレビやネットで流れてきますよね。

ウナギに含まれる栄養素といえば…
タンパク質はもちろん、ビタミンA、ビタミンB1・B2、ビタミンD、ビタミンE、さらに亜鉛やカルシウムのミネラルが豊富。やはり夏バテ対策として抜群の食べ物のようです!
でも、なぜ土用の丑の日にウナギなのでしょう?

土用の丑の日に「う」のつくものを食べると精がつくとされ、無病息災を祈願するという風習がかつてあり、それが今も引き継がれているんです。
「う」のつくものなので、「うどん」、「梅干し」なども良く食べられていたようです。
ちなみに牛は、江戸時代までは仏教の影響で肉食が避けられていたため候補に入っていませんでした。(現代に生まれて良かった‼)

諸説ありますが、ウナギを広めたのは江戸時代の天才学者・平賀源内(エレキテルと呼ばれる静電気発生装置を復元したことで知られている人)。売り上げ不振のうなぎ屋さんに相談を持ち掛けられ、店頭に「本日、土用丑の日」という張り紙を掲げさせたところ、これが大当たりしたというエピソードがいちばん良く知られているようです。

このエピソードを見る限り、平賀源内がウナギに含まれる栄養のことまでしっかり計算していたのかはちょっと分かりませんが、結果的にはバッチリはまってた、というわけですね。

2024年の土用の丑の日は7月24と8月5日ですが、もちろん他の日に食べてもウナギの効果はしっかり発揮されます!
ただ、天然物しかなかった江戸時代にはダブついていたウナギも、現在では養殖物、輸入品が主流となっているうえ、絶滅が危惧されるほど稀少になってしまい、お値段の方もハンパなく、この数年まさにうなぎ上り…。

実はウナギの生態は近年まで良く分かっていませんでした。しかし2005年、日本の研究チームが、産卵場所をマリアナ海溝だと特定し、2010年にはやはり日本の研究機関が完全養殖にも成功!
どちらも世界で初めての出来事で、とても大きな話題となりました。

さらに昨年には、マグロの完全養殖で有名な近畿大学もウナギの完全養殖に成功したそうです。近い将来、完全養殖でお手頃価格のウナギが出回るようになるかもしれません!

まだしばらく暑い日々が続きますが、食べ物も工夫して、健康に乗り切りたいですね。

最後までおつき合いいただきありがとうございました。このコラムではこれからも食にまつわる、ちょっとためになる話をご紹介していこうと思います!

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