【アルバイトトップランナーの声-vol.23】「理念?焼き鳥ちゃんと焼いてればいいでしょ」から「英語でも笑わせれる接客できるようになりたい」に変わった焼き鳥職人のバンドマン!
「”楽しい”でつながる世界をつくる」をMissionに掲げるファイブグループで、日々お客さんに「楽しい」を最前線で提供してくれている2,500人のアルバイトさんたちにスポットライト!
各業態で活躍するトップランナーのアルバイトさんたちに心がけていることや働きがい、楽しく成果を出すコツをインタビューする人気企画です。
今回は『渋谷っ子居酒屋 とりとん』のかずさんにお話を伺いました!
バンドメンバーを通じた渋谷とりとんとの出会い
大学生だった2021年、渋谷とりとんに入ってちょうど3年になります。バンドをやってるんですけど、実はメンバーが先にとりとんで働いていて、紹介してもらいました。
ずっとアルバイトをしていた他の飲食店がコロナで休みになっちゃったから、「即戦力になりますよ」って売り込んだんです(笑)
入ったばかりの頃は休店や時短が繰り返されてる時期で、他の店とも掛け持ちしてたけど、今はとりとん一本です。
好きなポジションは「焼き」ですね。店の全体を見られるのが楽しいし、焼いている人の技術がもろに仕上がりに影響するので、ちゃんと美味しく焼けてオーダーがさばければ嬉しくて、すごく充実感がありますね。
他店との違いとして強く感じた接客のあり方
以前働いてた居酒屋でも主に調理を担当してました。客席が個室の静かなお店で、キッチンもオープンじゃなかったから、接客が手薄というか、お客さんと話すような習慣がなかったんです。
だからとりとんに入ったばかりの頃は、「いらっしゃい」って元気にお客さんを迎えるのもちょっと抵抗がありました。大きな声も出せなかったし(笑)でも目の前で食べてくれるお客さんから「おいしい」って言ってもらうのがすごく新鮮で、嬉しかったですね。
ある時、「焼き鳥を焼いてる顔が怖いよ」って他のスタッフから言われたことがあって。自分としてはただ真剣に調理してただけなんですけどね(笑)
ただその言葉が「オープンキッチンだからお客さんにも見えるんだよな」って気づきにつながって、それからはお客さんの目も意識するようになりました。
「楽しいでつながるって何?焼き鳥焼くのが仕事だけど…」から「お客さんと仲良くする方が楽しい」へと変化
うちは接客を大事にしてるお店だけど、料理の質が下がっちゃったら絶対悲しんで来てもらえないので、そこを大事にしています。料理のクオリティだけでも「また来たい」をつくるっていうのが僕の考えなんです。
負けず嫌いな性格で、できないことがあるのは好きじゃないし、悔しいんですよね。だからできないことをなくしていこうって頑張ってるうちに、SUPもエースまで上がってた感じです。
さっきも言いましたけど、前のお店は接客に力を入れてなかったから、最初は自分からお客さんに話しかけるとか、ファイブの理念を持って働くのがすごくハードル高くて。今だからぶっちゃけ言うと「こっちは焼き鳥を焼くのが仕事で、それでお金もらってるんだよ!」くらいに思ってました(笑)
特に最初の頃は焼き鳥を焼くのに手いっぱいだったっていうのもあるんですけど。
ちょっと余裕が出てきて取り組んでみたら、お客さんと話すのがすごく新鮮で心地よくて、今までの考えは間違いだったんだなって気づかされました。
オペレーションが全てじゃなく、お客さんともつながって仲良くなったら、他のお客さんも連れてきてくれて、どんどん広がっていくんですよ。そういうファイブらしく働く楽しさが分かってから、自分でも成長したなって思うようになりました。
やっぱりお客さんと仲良くする方が楽しいですよね。そうやって考えが変わって、人見知りもしなくなりました。
ちょっと前に新人の子がたくさん入って来たんですけど、最初はあたふたしてたのに今じゃお客さんと楽しく喋るようになって…そういうのを見るのもいいもんですね。
後輩の育成は店舗全体で…「体験を通して覚えてほしい」
SUPの面談も担当しているんですが、ありがたいことに、みんな素直でいい子ばかりだし、僕がちゃんと言語化できているか自信のない部分もくみ取ってくれて、本当に優秀です!
うちは「この新人さんの育成は誰々の担当」っていうふうには決めてません。だからいろんな考えを聞いた後輩を混乱させないように、説明するときもあくまでもひとつの考え方として捉えてもらい、その子なりにちゃんと理解できているかをしっかり確認するように心がけてます。
あとは言葉で教えるよりも、体験を通して覚えてもらったり、成功を感じてもらったりっていう意識が強いですね。
伸び悩んでる子には、「自分でどうするかを考えるより、まず他の人をお手本にしてみたら?」というアドバイスをしてます。ゼロから考えるより、他の人のやってることを見習って、さらに磨きをかけて伸ばした方が早いと思っているので。
7月からエース2になったばっかりなんです。ルーキーの子をみんなレギュラーにしてあげるというのが今の目標のひとつで、接客はもちろん同じクオリティでみんなが料理を出せるようにしたいんです。それで、もし自分が卒業しても、僕をきっかけに来てくれるようになったお客さんにも通い続けてもらえるようになったら嬉しいですね。
新人社員とベテランアルバイトの関わりも模索
ファイブは、社員とアルバイトの垣根が低いところが大きな魅力です。他の会社でアルバイトをしていたときは「今日、社員いないんだ、ラッキー」みたいなこともあったけど(笑)ファイブでは、アルバイトが社員に言いたいことを言えるし、ちゃんと聞いてもらえる風土があって、それが良いですよね。
でも、だからこそ、自分より歴の浅い社員さんとの関わり方には気もつかってます。自分の方が歴が長いぶん分かってることも多くて、場合によってはオペレーショントレーニングみたいなことをしたり「それ、違いますよ」ってアドバイスみたいなこともするんですけど、それがただの文句にならないように、とか。
そんな自分の姿を見た他のアルバイトの子たちに、「文句を言ってもいいんだ」って勘違いされるのも避けたいから、言い方なんかはすごく気をつけてます。やっぱりアルバイトの方が上に立っちゃうのは違うと思うし、職場の和は大事ですからね。
みんな楽しく働けるように、でもちゃんと締まるところは締まるように試行錯誤してます。
英語も喋れるようになって、"楽しい"をもっと広げたい
渋谷っていう土地柄、うちは外国人のお客さんもけっこう多いんです。ほとんどは1回限りのご来店なんですけど、中には近くのホテルから毎日テイクアウトしに来てくれるお客さんもいるんですよ!それ自体はすごく嬉しかったんだけど、英語を喋れたらもっと仲良くなれたのにって、後悔もあって。
英語でボケもジョークも言えないし、「3日連続で焼き鳥食べてるじゃん!」ってツッコミさえ入れられなかったから、あの時は歯がゆかったなー。
できればもうちょっと英語を喋れるようになって、外国からのお客さんとも楽しく過ごしたいですね。なんか勉強させてもらえる機会無いですか?(笑)
何を楽しいと思うかは人それぞれだから何でも良いんですけど、楽しむことを後輩やお客さんや周りの人たちに引き継いで、広げてくれたらいいのかなと僕は思ってます。
社員の声
佐々木SC(サービスコーディネーター)
「実はけっこう努力家で(笑)」業態全体を担当させていただいているなかで去年の12月から集中入店して、久しぶりに会ったんですけど、かずくんはみんなからリスペクトされてる存在に成長したんだなって、まずは感じましたね。
圧倒的なパワーで引っ張っていくから、社員、アルバイトを問わず他のスタッフから絶大な信頼を受けてるんです!
あとは「頑張ってないです」って感じの涼しい顔をしながら、実はけっこう努力家で(笑)負けず嫌いでサボらないから、何でも上手にこなしちゃうんですよ。しかもそのレベルがものすごく高い!
ただ年上の私からしたら、もっと周りに甘えていいんだよって感じますけどね(笑)
宮下パークができたり、店長が変わったり、この数年、渋谷とりとんはけっこう荒波にもまれてきました。そんな中でもちゃんと売り上げを伸ばしてきたのはかずくんが引っ張ってきたからだと思います。
上遠野店長「いずれ俺の想像を越えたところに行きつくんだろうな」
かずのいいところは、何といってもすごく素直に物事を言ってくれるところ。今でも忘れられないのは、僕が店長になって、ある提案をしたら「それ、たぶん社員の方がやる気をなくすんじゃないすか?」って、返されたんですよね(笑)
しっかり関係性が築けてないと、そんなにズバッと言ってもらえないし、彼もまっすぐな性格だから「社員がちゃんとやるなら自分もやる」って意思表明だったんですけど、あれは本当にありがたかったですね。
自分じゃ「俺、ひねくれてるんで」ってよく言うんですけど、ぜんぜんそんなことない!
あと、かずの焼いた焼き鳥って、めっちゃ美味いんです!はじめて槇BD(ブランドディレクター)と臨店に来て食べたとき、もうびっくりでした。こんなに上手く焼けるなら絶対にお客さんから直接、もっと言葉をもらった方がいいって思ったんですよ。オペレーション能力もすごくて、焼きのポジションにつきながらアテンドとか他の仕事も同時にいくつもこなしちゃうんです。
それってすごく店のためになってるんだけど、かずの成長を考えたら絶対にお客さんと絡んだ方がいいし、どうしようって…まあ、ちょっと贅沢な悩みを上司に与える子で(笑)
うちに来てから、かずがすごく変化したのを見てきました。その変化を周りも受けとめてあげたから、本人もいっそう成長したように思います。
変化を恐れず、変われたところが一番すごいかもしれないですね。同じ歳の自分だったら絶対にできなかったんじゃないかな。
とりとんをしっかり理解していて、お客さんとつながる楽しさもしっかり分かってるから、人としての厚みもこれからどんどん増していくだろうし、かずの人生はのびしろしかないですね。いずれ俺の想像を越えたところに行きつくんだろうなって期待してます!
あと、かずがギター&ボーカルをやってるバンドもすごくいいんですよ。ふだんは「ひねくれてる」なんて言ってるくせに、すごく優しい声で。路線さえあわせたら絶対売れると思うんだけど、売れたくてやってるわけじゃないらしいんですよね。もったいない(笑)
かずが音楽で輝いてくれるのを密かに楽しみにしてます。
そんなかずと人としてしっかり向き合って、ちょっとでも成長の手伝いをしてあげたいですね。
かずくんのバンドが気になる方はこちらもどうぞ!
Kureai 「Blue」
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