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【この街が好き】地元の「あったらいいな」を実現させた地域密着系居酒屋の『ネオこども食堂』事業とは?

ファイブグループは2021年より、地域や社会と「楽しい」でつながり、より世界を広げていく活動をスタートいたします。
その先駆けとして2020年9月より『串とあて巻き 大悟』が、藤沢で実施しているこども食堂活動について、仕掛け人であるブランドディレクターの阿部さんに語っていただきました。

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【プロフィール】
阿部敬史(あべたかし)通称コバ。
1985年生まれの香川出身。元々料理人として飲食業界のキャリアをスタートし、現在は『串とあて巻き 大悟』にてブランドディレクターを務める傍ら、プライベートでは2児の父として子煩悩な一面も。
写真は愛娘と藤沢店入口にて。


1:自分自身の「あるといいなぁ」をやってみた

実をいうと、きっかけは社会貢献とかあんまり大層なことは考えてなかったんです。
「ちょっと子供を預かってくれるというか気楽に子供が一人でもご飯食べられてちょっと遊べる場所があるといいよねー」ってよく奥さんと話していて。僕ら夫婦は二人とも地方出身なので、気楽に頼れる人が近くにいなかったんですよ。

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イメージしていたのは昭和の下町の居酒屋さん。夕日がさす中、面倒見のいいおばちゃんがカウンターに立ってて、仕事帰りのサラリーマンが一杯やってる横で近所の子供がおにぎりを頬張りながら宿題をしてる…そういう理想の店舗像が元々僕の中にあったんです。

『串とあて巻き 大悟』を藤沢にOPENして半年くらい経ち、地元の方とのつながりも徐々にできだした頃に「お客さんも自分と同世代の人が多い、ここで理想の実現できるかも?」とじわじわやってみたい気持ちが大きくなってきて。

「串とあて巻きと人が自慢の、会話を楽しむ居酒屋」っていうコンセプトで立ち上げた大悟なので、社会貢献としてというよりかは親も一緒で歓迎だし、親も子供も友達作れたらいいし、家族の会話の種にもなったらいい。意気込みはありましたが、あまり肩ひじ張らずにやれる範囲でやってみようと2020年9月に動き始めました。

20200906 (プレ)おむすびだいご_200907_49

奥さんに「ずっと話してたこども食堂、藤沢でやってみようと思うんだよね」と報告したら喜んでくれた一方で「なんで家の近所でやってくれないのよ!」って怒られましたが(笑)

2:こども食堂「おむすびだいご」の活動内容

毎週日曜日、夕方に店舗を開けるまでの仕込みの時間を利用して開催しています。
こどもは無料、大人300円でお昼ご飯を振舞っています。巻きずしをやったり定食だったり、内容は毎週変わります。店内で食べてもOKだし、最近ニーズにお応えしてお弁当もはじめました。
近所の福祉活動に参加したお子さんたちが来てくれたりして、多い時で1日に30人くらいかな。

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最初はレクリエーションもやってみたりしたのですが、ふと「あれ?レクやりたいのって子供たちじゃなく自分たちだな」と感じて、今は結局シンプルに時間内にはいつ来ていつ帰ってもいい、ご飯だけの形にしました。

2020年の実績としては4ヵ月で15回開催。累計でこども120人大人40人くらいが参加してくれました。

3:”みんなで”やっているこども食堂「おむすびだいご」

僕の趣味感覚で始めたこども食堂活動ですが、やっていくうちに沢山のご縁をいただき、ありがたいことに色んな方に支えていただいています。

まずはお店のスタッフ。
最初に「こういうことやりたいんだよね」と話してから、社員を中心に自主的に一緒に運営してくれています。すでにお店を卒業したスタッフが「参加したい!」と手伝いに来てくれることもあるんです。めんどくさがられるんじゃないかな?誰も手伝ってくれなかったらどうしよう?って思ってたのですが、世の中の役に立ってる、子供たちの笑顔を作っているっていう実感は僕が思ってた以上に若いスタッフにとっても価値があったようです。

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次にお客様。
活動を始めてから「茶リティー大ジョッキ」というチャリティーメニューを導入しました。
大悟の名物のお茶ハイに新たに大ジョッキを導入し、一杯頼むごとに50円寄付していただく形にしました。普通の居酒屋だと大ジョッキでお得になる分をチャリティーに回させていただく形です。

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もちろんご注文時には絶対に「おむすびだいご」の活動の説明をして、スタッフは自然と大ジョッキで飲んでらっしゃるお客様には「茶リティーありがとうございます!」とお声掛けすることで店内の会話も増えましたし、その際にお客様から活動自体をすごく褒めていただき、スタッフの働きがいもアップしました。
「好きなお酒を飲むだけで、地元にいいことしてるなんて嬉しいじゃねぇか!」と、こども食堂活動のビラをお友達に渡すように持って帰ってくださったり。

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レジ横の募金箱と併せて、集まった寄付金のご報告と子ども食堂の活動写真を店内に貼ってるのですが、常連さん達は毎回楽しみに見に来てくれて。ご来店の回数あがったんじゃないかな?(笑)

最後にこども食堂ネットワークと協力者の方々。
「おむすびだいご」は『むすびえ』という全国の子ども食堂ネットワークにまず参加させていただいており、

そこから藤沢の社会福祉協議会の方たちとつながり、地元のJAさんからお野菜をいただいたり、こどもが参加する福祉活動のお昼ご飯場所にご利用いただいたりしてます。

藤沢こども食堂おむすびだいごのこばさんです😊 こんにちは!! 明後日20日は日曜日‼️ おむすびだいごの開催日ですね😊 JAさがみ様から今回も大量のお野菜頂きました😭 ありがとうございます🙇‍♂️ 何作ろかなーー楽しみ楽しみ〜🤗 そして...

Posted by 藤沢こども食堂 おむすびだいご on Friday, December 18, 2020

あとは普段の営業に野菜を卸してくださっている㈱フードサプライ様が毎週もったいないお野菜の案内をわざわざお電話でくださっているのも非常に助かっています!

社内でも商品部長がサンプル品の残りを回してくれたり、政府の備蓄米の利用申請に付き合ってもらったり、協力してもらっています。

4:関わるすべての人が笑顔になっている

先ほども少し触れましたが、活動を重ねていくうちに一番感じているのは【関わる人達がみんな喜んでくれている】ということです。

はやりたいことが実現できて嬉しい

スタッフはお客様から褒めてもらえて、意義のあることをしていると感じられて嬉しい

お客様は自分がお酒を楽しむことが地域貢献につながっていて嬉しい

協力していただいている農家や卸しの方は余った野菜が有効利用されて嬉しい

地元のこども達やご家族は美味しいご飯が食べられて嬉しい

関わるすべての人が笑顔になれる形に自然となってきたことが「地域貢献」的な意義以上の価値を生んでくれたなと思っています。世の中の笑顔をたくさん増やせる活動をやっているんだ、と今では自信をもって言えるようになりました。

5:地域に笑顔を

徐々にお客様や「おむすびだいご」に来てくれた皆さんがクチコミで広げて下さっていますが、僕みたいに「こんなお店あったらいいのにな」って思っている全ての藤沢のご家族に知って欲しいですね。そのためにも2021年、もちろん継続していくつもりです。(※2021年1月現在は緊急事態宣言による営業自粛中につき一時休止中)

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どうしても「居酒屋」の佇まいに日曜日の昼にお子さんを連れて入ることへの初回抵抗はあると思うので、回数を増やすことで認知と地域への定着を目指していきたいと思っています。コロナが収まったらお餅つきとかビーチクリーンとかちょっと近所で集まることも計画していきたいです。

2021年も「串とあて巻き 大悟 藤沢店」と、こども食堂「おむすびだいご」を共によろしくお願いいたします!こんな時代だからこそ、地域に笑顔を増やしてきます!

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