【また来たいへの道-vol.5】地域土着の人気店が実践するチーム構築のイロハとは?
今月は『MJ-Fun事業部』で「また来たいKPI」(お客様からの支持率を測る各ブランドで設定された指標のこと)の数値を1年で10倍近く伸ばした『酒呑んで飯食って蛙之介 溝の口店』にインタビュー!!
また来たいづくりのポイントを、土屋店長に聞いてみました。
1:【成果】月100枚以下から1000枚越えへ
酒呑んで飯食って蛙之介 溝の口店の「また来たいKPI」=お客様からの支持率を測る指標は、一度でも来店したらもらえる「のすけ裏メニュー券」の利用数です。
見せたら特典として季節で変わる裏メニューが頼めるショップカード的なもので、お客さんがカードを見せてくれた回数をカウントしています。
赴任してきた1年前は、お客さんとも絡んでいたし、裏メニュー券も存在していたけれどその2つが噛み合っていなかったので、お客さんに向き合い関わるツールとして裏メニュー券を紐づけて、抜け漏れがないように仕組み化していったのが大まかに改善として実施したことです。
《”裏”感がビシバシ漂う裏メニュー》
結果、月に100枚も無かった利用数が1000枚越えが普通、くらいまで伸びました。利用数が伸びるにつれて、蛙之介ブランドが目指しているとおり週5・6回日常づかいで通ってくれる常連さんがとても増え、おかげさまで売り上げも安定しています。
蛙之介では「都度感」や人情味を大切にしているので、お店に裏メニュー券のご案内のPOPを貼るとかのシステマチックにならないように、ということを心がけましたね。
2:【取り組み①】情報を共有しやすい仕組みの工夫
まず、ちゃんと常連さんに認知してもらえて裏メニュー券がいきわたるようにはどうすればいいか?を考えました。
それまではお席についてのファーストタッチの際に裏メニュー券をお持ちかどうか、初回来店かどうかをお伺いし、説明する。だけがルールで、後の共有はスタッフ同士の声掛けあいに任せていたところに1つだけ仕組みを加えました。
すっごいシンプルなのですが、ハンディに裏メニュー券のキーをちゃんと入れ込み、お会計の伝票に印字されるようにすることで、お会計時どのスタッフが対応しても裏メニュー券をお持ちかどうかが分かり、お持ちじゃない方にはお釣りと一緒にカードをお渡しすることでお財布にしまってもらえる流れをつくりました。
3:【取り組み②】チームワークを高める濃厚な店舗MTG
アルバイトさんのエンロールに関しては、僕はかなり真面目というかスタンダードなタイプなので店舗ミーティングが中心です。話している内容は大体以下
こんな感じです。毎月月初に開いていて、自由参加にしていますが
・MVP表彰
・1on1
を組み込むことで出席率があがりました。
MVPは毎月の終礼ノートから集計して、手作りの賞状と好きなドリンクをキープボトルとしてプレゼントしています。このボトルがまた営業中お客さんとの絡みネタとして活きてくるので一石二鳥なんです(笑)
そして店舗の目標を理解して、自分の目標を立ててすぐに1on1をすることで、気持ちの熱いうちにコミットも立てられてSUPへの向き合いもやりやすくなっていると感じています。
4:【関わり】一人一人の役割分担が鍵
上記のようにMVPを表彰したり、みんなで達成した数字などの共有も大事ですが最終的にその盛り上がりを支えるのは役割分担だと僕は思っています。
新人とベテラン、コミュ力MAXのホールと仕込み中心の子では頑張ることが違って当たり前、「全部をみんなで」じゃなくて、目的と役割と賞賛はセット。それぞれへの期待と賞賛を小まめに店舗のLINEも活用して伝えています。
スタッフからの「ありがとう」も集計してて、ありがとう賞もやっていたり、お互いが声を掛け合うチーム作りを心がけています。
そんなチームを特に支えてくれているのがオープニングスタッフのニッタ。
もともと接客が強くて、キッチンからのカウンター接客が抜群に得意な子。
やろうよーって声かけたら先陣切ってくれて、周りに影響を広げていってくれているリーダーです。いつもありがとね。
今いるメンツの半分くらいが半年くらいの浅いメンバーなんですが、このチーム作りと裏メニュー券の活用を通して、お客さんと接するのが苦手だったオペレーションタイプの男の子が自分のサインをカードに書いてお客さんと話しているのを見かけるようになったのを見かけたのが最近の一番の手ごたえでしたね!
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